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「花瓶の花」
"Fleurs Dans un Vase"
19,5X23,5" 油彩、パステル

さあ、暗く淀んだ世界に生きた ルドンが描いた、大気の粒子と交じり合っているかような花を満喫しましょう。

芸術批評家は「綺麗」と一言で済まさないのが良しとされるけど、 実際、これまでのルドン作品を見ていると、「綺麗じゃーん!」というのが私には率直でベストな感想ですねー。

ルドン
「花瓶の花」
"Vase of Flowers"
19,5X23,5" 油彩、パステル

ふーむ…。香りが漂ってきそうですね。
ジャナみたいな香りが。
(わからない人、済みません!)

と、とにかく、色が魔術並の効果を持つということ、そしてその効果を生かす術をルドンは知っていますね。
ただの花瓶と花が、これほど幻想的な世界を創り出して圧倒してくれるなんて大きな発見です。ね?

もっと花。迷い込んだら出て来れないような、 妖精や妖怪たちが住む園で摘んだ花。

ルドン
「花瓶の花」
"Bouquet of flowers"
16X20" 油彩、パステル 1905-1908
ルドン 「青い花瓶の花」
"Blue Vase"
24X36" 油彩、パステル 1905-1914
パリ、オルセー美術館蔵

さらに花。

印象派のように見えるままというより寧ろ、
感じるままに色が演出されています。
光の巨匠、レンブラントを崇拝し
黒と白をマスターしていた彼は、繊細で
柔らかなトーンを色によって表す技術を
備えていたのでした。

晩年になってからのルドンは色彩と主題(花、蝶など"きれいな"もの)を充分満喫していますねー。
その態度が、過去との比較によって更に際立っています。
なぜそのような暗い過去を皆が知っているのか!? 

ルドンという画家は、落ちこぼれだった過去をも自分のブランドを磨くためにフル活用。 
(奥さんの計画もあったろうけど!)
一見大人しい人物ながら、全人生を芸術に反映させるという、熱を秘めた画家なのです。でした。


私は彼の絵画から並々ならぬ怨念を見出せるとも言えると思います。
ほら、改めてみると花の絵は幻想的を通り越して怖ろしくすらあります。
友人に似たタイプがいたら、気をつけていたほうがいいですね!
・・・・・・ 





パンッ(手を叩く音)

さてさて! 第1回のギャラリー巡りはここでお終いです!
どうでしたかー?!!

(耳をすます)


エクセレント!とかファンタスティック!とか聞こえた気がします。
不十分なのは承知の上、少しでも絵画に、またはオディロン・ルドンという画家に興味を持てたなら、なぜか私は嬉しいです。なぜでしょうね。
拍子抜けしてしまった人には申し訳ないです。


ということで、わきゆき案内を終わりまーす。
ちなみに次回の予定は秘密です。 映画って、本当に素晴らしいですね。



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参考資料:Gibson, Michael "Odilon Redon"
: Hobbs, Richard "Odilon Redon" 他


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