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ルドン
「目を閉じて」
"Closed Eyes"
38cmX30cm 油彩 1890
パリ、ルーヴル美術館蔵
1889年、
オディロン・ルドン結婚!!


黒と白しか使わずに孤独と文学チックを演じていた彼は
ついにここに見られる絵画のような 幻想的な色使い を披露、大飛躍を図ります。

色を使い出した結婚以外の理由として、最も大きなものが

印象派絵画がこの時期になって遂に公に、大々的に賞賛をうけたことでした。

いつも内面を見ている ルドンにとって、見たものをそのままに、という印象派の主張は
本質的に同じ。
  それが成功したとあらば、自分も有名になる時期が来たというものです。

ルドン
「キュクロプス」
"Cyslops"
64cmX51cm 油彩 1898-1900
オッテルロ、クレラー・ミューラー美術館蔵
ルドン
「オフェリア」
"Ophelia"
64cmX91cm 油彩 1905-1908
ロンドン、ナショナルギャラリー蔵



ルドン 「アポロンの馬車と竜」
The Chariot of Apollo
91,7cmX77cm 油彩、パステル 1905-1914
パリ、オルセー美術館蔵

もう1つの主な理由が、

○デカダンス(退廃的文化を好む)文学家たちには既に人気者だった ということ。絵が持つ雰囲気が極めて内向的だったからです。
人気の基盤はあったのです。 しかし退廃的、に留まることなく、
彼等の後押しはバネとして表舞台に立つために使えたのです。

この辺のビジネスは奥さんが得意だったらしい。


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(絵の簡単な説明です。スキップしたい人はどうぞどうぞ)

「目を閉じて」はキリストとも彼の婦人とも言われているが(首が太いものね)、
象徴的なのは目を閉じていることです。
夢を見続けることをやめ、現実の美しさに目を向ける
という(表向きの)意思をアピールしているのですね。


「キュクロプス」という醜い一つ目巨人は、
美しい海の妖精に恋をしました。
まるでぶきっちょなルドン が色彩豊かな現実の美に目覚めたときのような、とぼけた印象の目です。


美しい姫「オフェリア」も目を瞑っていますが、これは「目を閉じて」より悲哀に満ちた静けさが強調されているのです。なぜなら神話の世界でオフェリアとは父を殺され気が狂い、夜な夜な森の中で迷う女性。そうして沼にはまり沈んでいくのです。
沼に沈んでいくオフェリアに、夢に沈んでいた自分を重ねていたのでしょうかね、ルドンは?


「アポロンの馬車と竜」の躍動感とトルコブルーが私は好きです。馬車に乗る太陽神アポロより、嘶く馬とのた打ち回る大蛇が正義・悪、明・暗、と対照的で印象深いのです。ルドンが胸のうちに秘めている野望や闘志といったものが垣間見えるよう。

 ルドンの絵解きは神話も一緒に学べますから、どうぞ自分で本でも読んで下さい。


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そして遂に評判の高い晩年の作品! 一気に平和主義に入っている、と評されるその代表作品:花と花瓶の静物画を見てギャラリー巡りを終えましょー!



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